魔法の手~上司の彼には大きな秘密がありました!身も心も癒されたい~
「花凛チーフありがとうね」

東館の艶麗の女帝はいつも朗らかで美しい。
桜子の元教育係であり私にとっても尊敬する先輩。

「いえ。桜子のせいで…」

「そか。白石チーフも色々大変だもんね」

仕事以外のあの副社長のお守りも含められてる。

「ドレスはfleur-de-lis(フルール・ド・リス)で決まりですよね。あのブランド出されたら他が気後れします」

一流も一流のブランド。
それを聞いた以上何処も太刀打ち出来ないし、しないだろう。

「うーん。うちも悩んだんだけど…藤堂課長の名前出されたら…リストに入れないわけには…ねぇ」

少し困った表情で頬に手を置く姿に私がうっとりしてしまう。

蘇芳でも3本の指に入る美人。
そりゃあ!うっとりしますよ…

因みに蘇芳のイケメン3人の中に課長も入ってる。

「藤堂課長ですか」

「そうそう。詳しくは知らないけど知り合いかしら」

眉を寄せる姿も艶麗すぎる。
私が眉を寄せてもこうはならない。

「チーフ、fleur-de-lis(フルール・ド・リス)さんがお見えです」

「はーい。そこの会議室にお通ししてくれる?」

事務担当の人に告げて私達は席を立った。

「お邪魔しました」

「うん、またね。改装の事何かあれば相談乗るから」

エレベーター前で話してると音がして開いたドアから…

(フルール・ド・リス次期社長候補が降りて来た)

「では藍沢チーフ」

二人に頭を下げて開いたエレベーターに飛び乗り深呼吸をする。

艶麗の女帝をも上回りそうな美女だった。
お嬢様とは違う仕事の出来るオーラに圧倒された。

「次元が神だし」

既婚者なんだからと心に距離を取ってたはずなのにやっぱり痛い。

これじゃあダメだ。
ふと…

「あぁ、交換交流…」

鈴ちゃんの合コンで気持ちを逸らそう。
せっかく身体が軽くなったのに心は微妙に重くなった。
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