魔法の手~上司の彼には大きな秘密がありました!身も心も癒されたい~
賑わう店内に戻り鈴ちゃんの言う交換交流を楽しんで忘れようと赤ワインを飲み干しておかわりをカウンターで頼む。
「花凛さんでしたよね?」
お酒を待っていると隣に「えっと、川崎さん?」うる覚えの名前を言って見ると当たりだったみたい。
「川崎さんも赤ワインですか?」
二人でカウンターで待て状態。
(川崎さんは確か証券会社だったよね)
頭の中で最初にやった自己紹介を思い出して少し安心した。
「うん、結構飲んだけど美味くて」
「ですね」
同年代くらいの気楽さとお酒の話で盛り上がってカウンターから動かず席に座った。
見た目も悪くない。
優しそうに目尻が下がっていて鼻筋も綺麗。
会話も楽しい。
(この人なら連絡先交換しても…)
携帯を取り出そうとバッグに手をやるとグイッと引っ張られた。
「悪い。コイツかなり酔ってるから連れて帰ります」
「いや、酔ってな…ちょっと!!」
唖然とする川崎さんの顔と興奮気味の鈴ちゃんの顔が見えたのは分かったけど引き摺られた状態で迎えに来たこの男に連れ出された。
「降りない!!」
「わがまま言うな」
「わがままは自分でしょうが」
藤乃屋近くの最近出来たばかりの新築マンション前でタクシーは停車した。
「あの、お客さん」
「降ります」
「降りません!」
勘定を済まされて私はまたも引き摺られるようにマンションのエントランスを通過。
そのままエレベーターに乗せられた。
(何なんだこの男は…)
今更逃げられない。
横目で隣の彼を見上げると少し髪もワイシャツも乱れてる。
左手には魔除けは光ってるし!!
どうとでもなれ!!
エレベーターを降ろされて部屋のロックを解除してもなお私を離さない。
玄関に入るなり顎を掴まれ上を向けられる。
暗がりの玄関でも視線が合ってるのは分かる。
「なぁ…お前俺が好きだろ?」
その言葉にお酒で少し火照った身体がサーッと音を立てて冷たくなる。
「なっ、急に何でそんな」
唇を塞がれ次の言葉は出せそうにもない。
荒々しかったキスは最後は優しくなりチュッと音を立てて離れた。
「俺が好きだよな?」
今度は優しく言われるから少し俯いた。
バレてる。
どうしてバレたかは分からない。
夫婦の自宅にお邪魔させられて…キスして。
「何でこうも強情なんだよ」
ギューッと抱きしめ切なそうに囁いた。
「ひだ…り」
「何?」
「結婚してるんでしょ。それなのに何も言えるわけないじゃない!」
「結婚…?あぁ」
「あぁ」て何よ。
もうこうなったら冷静になんて要られない。
「左手見せて。これよこれ。こんなの見せられて本音なんて言えるわけないし強情にもなるわよ!」
彼の左手首を掴み勢いのまま言いたい放題言って彼の胸元を何度も叩いてると少し落ち着いてきて涙が溢れた。
「花凛さんでしたよね?」
お酒を待っていると隣に「えっと、川崎さん?」うる覚えの名前を言って見ると当たりだったみたい。
「川崎さんも赤ワインですか?」
二人でカウンターで待て状態。
(川崎さんは確か証券会社だったよね)
頭の中で最初にやった自己紹介を思い出して少し安心した。
「うん、結構飲んだけど美味くて」
「ですね」
同年代くらいの気楽さとお酒の話で盛り上がってカウンターから動かず席に座った。
見た目も悪くない。
優しそうに目尻が下がっていて鼻筋も綺麗。
会話も楽しい。
(この人なら連絡先交換しても…)
携帯を取り出そうとバッグに手をやるとグイッと引っ張られた。
「悪い。コイツかなり酔ってるから連れて帰ります」
「いや、酔ってな…ちょっと!!」
唖然とする川崎さんの顔と興奮気味の鈴ちゃんの顔が見えたのは分かったけど引き摺られた状態で迎えに来たこの男に連れ出された。
「降りない!!」
「わがまま言うな」
「わがままは自分でしょうが」
藤乃屋近くの最近出来たばかりの新築マンション前でタクシーは停車した。
「あの、お客さん」
「降ります」
「降りません!」
勘定を済まされて私はまたも引き摺られるようにマンションのエントランスを通過。
そのままエレベーターに乗せられた。
(何なんだこの男は…)
今更逃げられない。
横目で隣の彼を見上げると少し髪もワイシャツも乱れてる。
左手には魔除けは光ってるし!!
どうとでもなれ!!
エレベーターを降ろされて部屋のロックを解除してもなお私を離さない。
玄関に入るなり顎を掴まれ上を向けられる。
暗がりの玄関でも視線が合ってるのは分かる。
「なぁ…お前俺が好きだろ?」
その言葉にお酒で少し火照った身体がサーッと音を立てて冷たくなる。
「なっ、急に何でそんな」
唇を塞がれ次の言葉は出せそうにもない。
荒々しかったキスは最後は優しくなりチュッと音を立てて離れた。
「俺が好きだよな?」
今度は優しく言われるから少し俯いた。
バレてる。
どうしてバレたかは分からない。
夫婦の自宅にお邪魔させられて…キスして。
「何でこうも強情なんだよ」
ギューッと抱きしめ切なそうに囁いた。
「ひだ…り」
「何?」
「結婚してるんでしょ。それなのに何も言えるわけないじゃない!」
「結婚…?あぁ」
「あぁ」て何よ。
もうこうなったら冷静になんて要られない。
「左手見せて。これよこれ。こんなの見せられて本音なんて言えるわけないし強情にもなるわよ!」
彼の左手首を掴み勢いのまま言いたい放題言って彼の胸元を何度も叩いてると少し落ち着いてきて涙が溢れた。