鏡と前世と夜桜の恋
「… 隠し撮りがある。この写真欲しさに釣れるだろう。頃合いを見て地獄に突き落としてやろう」
雪美は反射的に柱の陰に身を潜める。
「最高じゃないか!蓮稀を主役に官能物でも書いてやろう。あの顔が絶望で歪むところ… 想像するだけで堪らん」
「ねぇお父様〜咲夜さんの写真はないの?」

陽菜の声は毒を塗った飴玉のように甘く媚びながら強請る… それを聞いて雪美の背筋に冷たい雷が走る。
" 咲夜の写真? "
なんの話しをしているのか分からず息を呑んだ拍子に床板がわずかに軋んだ。
「誰だ!?」
やばい、ここに居ると見つかっちゃう… 雪美は逃げるように廊下を走り外に出た。
雪美は息を殺し廊下へと消えていく…
藤川は眉を吊り上げ、一歩、二歩と追うように足を踏み出した… が、廊下に出たその刹那、思いもよらぬ2人が立ち塞がった。
薄暗い牢屋敷の一室。灯明の揺れる橙色が、蓮稀の青ざめた横顔を照らす。その後ろでは咲夜が息を弾ませ影のように蓮稀を追ってきていた。
「政条の兄弟がこんな所で何をしている。ここは牢屋敷だ、無闇に歩き回られては困る」
「ふざけるな!!!」
雷鳴のような蓮稀の怒号。藤川と陽菜の前で、蓮稀と咲夜は憤怒そのものの顔をしていた。
「どうして鈴香を殺した!!」
「あら〜咲夜さんも一緒なの❣️ひどぉ〜い、私何も知らないのに〜」
「知らぬわけがなかろう!!」
怒りを露わにする蓮稀に対し藤川は薄笑いを浮かべ懐から写真を取り出した。
「お前が好き放題振る舞っていたから勝手に死んだんだろうさ」
蓮稀の手に落ちた写真…
そこには、無表情で横たわる蓮稀に跨り恍惚の笑みで腰を振るおすずの姿が映っていた。
雪美は反射的に柱の陰に身を潜める。
「最高じゃないか!蓮稀を主役に官能物でも書いてやろう。あの顔が絶望で歪むところ… 想像するだけで堪らん」
「ねぇお父様〜咲夜さんの写真はないの?」

陽菜の声は毒を塗った飴玉のように甘く媚びながら強請る… それを聞いて雪美の背筋に冷たい雷が走る。
" 咲夜の写真? "
なんの話しをしているのか分からず息を呑んだ拍子に床板がわずかに軋んだ。
「誰だ!?」
やばい、ここに居ると見つかっちゃう… 雪美は逃げるように廊下を走り外に出た。
雪美は息を殺し廊下へと消えていく…
藤川は眉を吊り上げ、一歩、二歩と追うように足を踏み出した… が、廊下に出たその刹那、思いもよらぬ2人が立ち塞がった。
薄暗い牢屋敷の一室。灯明の揺れる橙色が、蓮稀の青ざめた横顔を照らす。その後ろでは咲夜が息を弾ませ影のように蓮稀を追ってきていた。
「政条の兄弟がこんな所で何をしている。ここは牢屋敷だ、無闇に歩き回られては困る」
「ふざけるな!!!」
雷鳴のような蓮稀の怒号。藤川と陽菜の前で、蓮稀と咲夜は憤怒そのものの顔をしていた。
「どうして鈴香を殺した!!」
「あら〜咲夜さんも一緒なの❣️ひどぉ〜い、私何も知らないのに〜」
「知らぬわけがなかろう!!」
怒りを露わにする蓮稀に対し藤川は薄笑いを浮かべ懐から写真を取り出した。
「お前が好き放題振る舞っていたから勝手に死んだんだろうさ」
蓮稀の手に落ちた写真…
そこには、無表情で横たわる蓮稀に跨り恍惚の笑みで腰を振るおすずの姿が映っていた。