甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
高い部屋しか空いてないことに、躊躇いだしそうで、金額なんてどうでもいいと、さっさと部屋を決める。
最上階までの狭いエレベーター内で、彼女の気持ちが変わることを恐れて、唇や頬に甘いキスを続け、時折、頬を撫でてこれからの俺たちが、何をするか知らしめる。だが、その手のひらにキスをされて、俺の理性はキレそうになる。
この、小悪魔め。
無意識に煽んなよと、指先で、彼女の唇を愛撫していく。
彼女を抱きしめたまま部屋に入るなり、ロックをかけた手で、彼女の体を服の上から弄る。
「シャワー浴びさせてくれないんですか?」
この状況で、理性的な彼女に俺は崩壊寸前。
「はぁ⁈…わかった。一緒に浴びよ」
俺なりの妥協案だ。
「えっ?無理、ひとりがいいんですけど」
「ダメだ。こんな場所にいるのにシャワーなんかで1分でも長く離れるなんて我慢できるかよ」
シャワーを浴びて、冷静になったらお前の気が変わる気がして1分も待ってられない。
「そんなに溜まってたんですか?」
「あぁ…お前に飢えてた」
3年だぞ…
俺はずっとお前に触れたかった。
「裸を見てガッカリしないでくださいよ」
「裸なんて二の次で、お前だから欲しいんだ」
逃げをうたれる前にお姫様抱っこして浴室へ歩いていく。