甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
とうとう、床に崩れてしまった彼女と一緒にしゃがみ、手を貸した。
「立てるか?」
「無理かも」
「なら、ちょっと休憩な」
このまま一気に進めたいが、浴槽の中でイチャつくのもありだなと、彼女を背後から抱き上げて浴槽内に浸かる。
「お前の前の男達、消したい」
冷静になってくると、彼女の感度の良さが気になってしまう。どれだけの男が、彼女を抱いてきたんだと嫉妬で苛立つのだ。
驚き顔で振り返る彼女に、嫉妬した顔を見られたくなく、彼女の顔面に指先でお湯を弾きかけ、目の前の肩に頭をのせる。
「見るな。今、めちゃくちゃどうにもならない嫉妬してるんだ。あーくそ。腹立つな」
「何に怒ってるか聞いてもいいですか?」
「お前、感度良すぎて腹立つ。そんな体にした男が前の男の誰かだと思うと、嫉妬でおかしくなりそうだ」
「実は、私…不感症だったんですけど」
彼女が何を言っているのか理解できなかった。
「…はぁっ?ありえないだろ。こんな感度いいのに不感症だった?」
今までの男達に、頭の中で指を立ててやる。