甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
目覚めたら、彼女を抱いた喜びも束の間、つれない態度に逆戻りの彼女に戯れてしまう。
あんなに腕の中で蕩けたいたくせに、どうして、また、一線を引いて離れていこうとするのだ。
何が、彼女をそうさせるのだろう。
付き合ってきた男達が原因だろうか?
ここで帰して離れてしまったらいけない気がする俺は、彼女を自分の家に連れ帰った。
腰砕けにさせて一人で歩くこともままならない彼女の世話を理由に引き止めていたのだが、揶揄い過ぎてしまい、聞きたくもない言葉が彼女から出たのだ。
「高山チーフなんて、嫌いです」
「嫌い?悪い口にお仕置きが必要だな」
「えっ」
両手で逃げないように顔を挟み、唇を塞ぐ。
強引に舌で唇を割って入り、口内を蹂躙して官能を引き出せば、トロトロになる目と半開きの口に、再び欲情していた。
「蕩けやがって、可愛いやつ」
ソファに押し倒し、またキスを再開して唇を愛撫して、その口の中に指を含ませて、口内の届く範囲を指の腹で撫で続け、彼女の舌も刺激を与えれば、軽く意識が飛んだ。
ぼーとしてることをいいことに、乱雑に下着ごと脱がして、自身のジーンズの前をくつろげて、ソファの隙間に隠してあるゴムを取り出して臨戦態勢はできた。