宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


「すごい!なんてかわいいの!」


 沙耶香様は感嘆の声をあげ、ぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいた。


「この猫って……」

「はい、お二人が出会うきっかけとなった猫ちゃんですよ」


 お二人の馴れ初めは、捨てられた二匹の子猫から始まったらしい。子猫を見つけてミルクをあげていた隼人様を沙耶香様が見つけ、隼人様の優しさに沙耶香様が一目惚れ。
 沙耶香様の猛アタックの末に結ばれたのだとか。

 成長した子猫は二匹とも隼人様が引き取り、今は二人の新居で元気に過ごしているのだという。


「この猫はお二人を結び付けたキューピッドであり、今は大切な家族でもあるので一緒に門出をお祝いできて喜んでいるだろうと、白金さんが話していたことにヒントをもらったんです」

「!」


 私はすごく驚いた。確かにそんなような話をした気がするけど、何気なく話したことなのに覚えていてくれたなんて。


「すごく嬉しい……ありがとうございます!ねぇ隼人さん、私このティアラを付けて結婚式を挙げたい。もちろんあなたと!」

「沙耶香さん……僕の方こそ、あなたとずっと一緒にいたい。こんな僕だけど、これからもあなたの夫でいてもいいですか?」

「……っ!!もちろんよ!」


 きつく抱きしめ合う二人を見て、よかったなぁと心から思った。
 収まるべきところに収まったというか、やっぱりこの二人はとてもお似合いの夫婦だと思う。


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