宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


「……ありがとうございます。その気持ちは嬉しいです」

「本当か!」


 そうやってパッと表情を明るくさせて喜ぶところも。


「とにかくワッフル食べましょう!」


 強引でずるくて、でも嫌いじゃない。
 戸惑うことの方が大きいけれど、彼の真っ直ぐな厚意は嬉しいと思う。
 あくまで“厚意”は。


「ん〜!おいしいっ!」


 その後サウスパークのベンチに座ってワッフルを食べたのだが、これがまた絶品だった。
 私が頼んだのはオレンジとレモンのワッフルで、酸味と甘味が口の中で爽やかに広がる。オレンジとレモンの果肉とソースがワッフル生地にサンドされているのも食べやすい。

 行列に並んでまで食べたい気持ちがわかるなぁと思った。


「マンゴーも食べてみるか?」

「いいんですか?」


 宝さんはマンゴーのワッフルを頼んでいた。
 というか店のメニュー全部一個ずつ頼んだ。いきなりこんなには食べられないけど、貸し切りで来てもらった手前いらないですとは言えず、私たちの周りはワッフルの匂いで充満している。

 宝さんはマンゴーワッフルを半分に割ってくれた。


「ありがとうございます。オレンジレモンも食べません?」

「いやいい、結瑠が食べたいだろ」

「せっかく全種類買ったんだから全部味見しましょうよ」


 そう言って私もワッフルを半分こして私が齧ってない方を渡す。


< 75 / 167 >

この作品をシェア

pagetop