宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
「……ありがとうございます。その気持ちは嬉しいです」
「本当か!」
そうやってパッと表情を明るくさせて喜ぶところも。
「とにかくワッフル食べましょう!」
強引でずるくて、でも嫌いじゃない。
戸惑うことの方が大きいけれど、彼の真っ直ぐな厚意は嬉しいと思う。
あくまで“厚意”は。
「ん〜!おいしいっ!」
その後サウスパークのベンチに座ってワッフルを食べたのだが、これがまた絶品だった。
私が頼んだのはオレンジとレモンのワッフルで、酸味と甘味が口の中で爽やかに広がる。オレンジとレモンの果肉とソースがワッフル生地にサンドされているのも食べやすい。
行列に並んでまで食べたい気持ちがわかるなぁと思った。
「マンゴーも食べてみるか?」
「いいんですか?」
宝さんはマンゴーのワッフルを頼んでいた。
というか店のメニュー全部一個ずつ頼んだ。いきなりこんなには食べられないけど、貸し切りで来てもらった手前いらないですとは言えず、私たちの周りはワッフルの匂いで充満している。
宝さんはマンゴーワッフルを半分に割ってくれた。
「ありがとうございます。オレンジレモンも食べません?」
「いやいい、結瑠が食べたいだろ」
「せっかく全種類買ったんだから全部味見しましょうよ」
そう言って私もワッフルを半分こして私が齧ってない方を渡す。