宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
サウスパークは緑豊かなだけでなく、海も望める。青と緑のコントラストが見る人に安らぎと癒しを与えてくれる。
ランニングをする人、犬の散歩をしている人、ベンチで休憩している人、人によって過ごし方は様々だった。
「のどかですね」
「ああ、なかなか気持ち良いだろう」
「はい、海が見えるのがいいですね。ただ海を眺めてぼーっとするのもいいなって思います」
「俺はたまにやるよ。デザインに行き詰まった時とか」
「行き詰まることあるんですか」
「あるよ。結瑠を探しまくっていた時とかな」
そこを深く突っ込むことはやめて、話題を変えた。
「宝さんってなんでジュエリーデザイナーになったんですか?あんまりご自分でアクセサリーは付けませんよね」
身に付けているのは腕時計くらい。しかもウェラブル端末だからオシャレとして身に付けているわけではないのだろう。
「母の婚約指輪がきっかけかな」
「婚約指輪?」
「子どもの頃、婚約指輪を見せてもらったことがあるんだが、子どもながらにものすごく綺麗だと感銘を受けてな。後で知ったんだが、今でも第一線で活躍するジュエリーデザイナーの作品だったんだ。
指輪という小さなものに埋め込まれたダイヤモンドが主張しすぎず、でも確かな存在感を放っていた」
「へぇ〜」
「あと子どもの頃にやたらと石を集めるのが好きでな。その影響もあるのかもしれない」
「えっ石!?」
「なんだ、やらないか?」
「いや子どもが石好きなのはよく聞きますけど、宝さんは意外すぎます!」