私が一番近かったのに…
「あんま見んなよ。恥ずかしいだろ…」

見ているだけじゃ我慢できず、愁の胸に触れてみた。
愁の肌はスベスベで。とても触り心地がよかった。

「手つきが…、その……、くすぐったい…」

「だって、綺麗な肌だから」

触っているだけで幸せだ。もっと触りたい。
私の中で火がつき、近くにあったソファーの上に愁を押し倒した。
急に押し倒されたので、最初は愁も驚いていたが、すぐに愁は受け入れてくれた。

「そんなにマジマジと見つめないでくれ…」

まるで、女の子みたいな発言だ。いつも強気な態度なので、今まで気づかなかったけれど、本当は愁も恥ずかしがり屋のようだ。

「ごめん。つい…」

「ついって…。なんだよその言い訳」

「見蕩れちゃった。綺麗な身体してるから」

これは本当だ。好きな人の身体というのもあるが、つい思わず綺麗すぎて目が奪われてしまった。

「そうか?綺麗な身体なのは幸奈の方だろう」

「そうかな?自分では全くそう思わないけど」

「それを言われたら、俺だって同じだけど」

確かにそうかもしれない。自分のことほど、そうは思えないものだ。

「そっか。そうだよね。ふふ…」

「笑うなよ。なんだよこの会話…」

こんなふうに、笑い合える時間がとても愛おしく感じた。
もっとあなたのことを知りたい。どんなことをされたら愁は嬉しいのか、純粋に興味がある。
< 189 / 346 >

この作品をシェア

pagetop