私が一番近かったのに…
「一緒に帰ろぜ」
手を差し出してきた。この合図は手を繋ぎたいというサイン。
そっと手を差し伸べた。ちょうど私も手を繋ぎたいと思っていたところだった。
「うん。帰ろう」
体温が上昇していくのが、自分でも分かった。
手を繋ぐという行為だけで、愁を欲していた。
「なぁ、幸奈ん家に着いたら、してもいいか?」
目が据わっていない。愁も限界なのであろう。
私も身体の疼きが止まらなかった。
「いいよ」
想像しただけで、息が上がる。もう欲しくて堪らなかった。
「ごめん。離すな」
繋いでいた手を離された。どうして?したかったんじゃないの?
落ち込みそうになった瞬間、聞き覚えのある声がした。
手を離したのは、私を拒否したからではない。この人がいるからだった。
「愁くん。帰りを待つのはいいでしょ?彼女の特権だもん」
この子の言う通りだと思う。でも、そんなことはどうでもよかった。
手を繋いでいたところを見られたか、見られていないかの方が、今は重要であった。
もし、見られていたら、このまま修羅場へ発展するかもしれない。
そうなってしまったら、上手い言い訳なんてできない。
その場を丸く収めるためには、どうするべきだろうか。
ありきたりな言い訳になってしまうが、体調が悪くて目眩がし、支えてもらったことにしよう。
「あのさ、終わりを待つ以前に、お前はまだ高校生だ。今、何時だと思ってるんだ?夜は危ないし、未成年は補導される。親御さんも心配しているから、今すぐに帰れ」
手を差し出してきた。この合図は手を繋ぎたいというサイン。
そっと手を差し伸べた。ちょうど私も手を繋ぎたいと思っていたところだった。
「うん。帰ろう」
体温が上昇していくのが、自分でも分かった。
手を繋ぐという行為だけで、愁を欲していた。
「なぁ、幸奈ん家に着いたら、してもいいか?」
目が据わっていない。愁も限界なのであろう。
私も身体の疼きが止まらなかった。
「いいよ」
想像しただけで、息が上がる。もう欲しくて堪らなかった。
「ごめん。離すな」
繋いでいた手を離された。どうして?したかったんじゃないの?
落ち込みそうになった瞬間、聞き覚えのある声がした。
手を離したのは、私を拒否したからではない。この人がいるからだった。
「愁くん。帰りを待つのはいいでしょ?彼女の特権だもん」
この子の言う通りだと思う。でも、そんなことはどうでもよかった。
手を繋いでいたところを見られたか、見られていないかの方が、今は重要であった。
もし、見られていたら、このまま修羅場へ発展するかもしれない。
そうなってしまったら、上手い言い訳なんてできない。
その場を丸く収めるためには、どうするべきだろうか。
ありきたりな言い訳になってしまうが、体調が悪くて目眩がし、支えてもらったことにしよう。
「あのさ、終わりを待つ以前に、お前はまだ高校生だ。今、何時だと思ってるんだ?夜は危ないし、未成年は補導される。親御さんも心配しているから、今すぐに帰れ」