私が一番近かったのに…
「お待たせ。んー…、良い匂い」
「悪いな。幸奈の許可なく、勝手にキッチンを使わせてもらっちまって」
「気にしないで。大丈夫だから。早起きして作ってくれてありがとう。美味しそう」
メニューはパンと卵とスープ。冷蔵庫にある余り物で作ったとは思えないほど、完成されたメニューだ。
やっぱり、私より愁の方が料理が上手だと思う。そんな相手にお弁当を作るのって、かなりのプレッシャーである。
なんて思いつつも、空腹の身体には抗えず、お腹の音が鳴ってしまう前に、ササッと食べることにした。
「幸奈、早く食べて。せっかくのご飯が冷めちゃうからさ」
もちろん、そのつもりだ。美味しそうなご飯を早く食べたくて仕方がなかった。
「それじゃ、いただきます…」
口に含んだ瞬間、美味しさが口の中で広がっていく。
実家に居た頃を思い出す。毎朝、お母さんが作ってくれるご飯がとても美味しかった。
一人暮らしを始めて、自分のあまりの不甲斐なさに落ち込んだりしたこともあった。
いつの間にか徐々に料理ができるようになっていき、人並みくらいには一応、できるようになった。
こんなふうに誰かと朝食を一緒に食べるのなんて久しぶりで。胸に温かい気持ちが広がっていく。
「美味しい。なんだかこうやって誰かと一緒に朝ご飯を食べるのって、いいなって思った」
美味しいご飯を食べたので、自然と顔が綻び、笑顔になってしまう。お陰様で目も冴えた。
「そうだな。俺も今、同じことを考えてた」
こんなにも波長が合う人なんてなかなかいない。どんどん似ているところが増えていく。もっと知りたい。愁の色んな一面を。
「確認だけど、今日、バイトが終わったら、お前ん家に寄ればいいんだよな?」
私との約束を覚えててくれたんだ。今だけは少し忘れていてほしかった。今日、告白すると決めたので、まだ心の準備が…。
思い出すと緊張してしまうので、なるべく思い出さないように努めていた。
しかし、今の愁の発言で、完全に思い出してしまった。
どうしよう。覚悟を決めたものの、心の中のどこかで逃げ出してしまいたいと思っている自分がいる。
「悪いな。幸奈の許可なく、勝手にキッチンを使わせてもらっちまって」
「気にしないで。大丈夫だから。早起きして作ってくれてありがとう。美味しそう」
メニューはパンと卵とスープ。冷蔵庫にある余り物で作ったとは思えないほど、完成されたメニューだ。
やっぱり、私より愁の方が料理が上手だと思う。そんな相手にお弁当を作るのって、かなりのプレッシャーである。
なんて思いつつも、空腹の身体には抗えず、お腹の音が鳴ってしまう前に、ササッと食べることにした。
「幸奈、早く食べて。せっかくのご飯が冷めちゃうからさ」
もちろん、そのつもりだ。美味しそうなご飯を早く食べたくて仕方がなかった。
「それじゃ、いただきます…」
口に含んだ瞬間、美味しさが口の中で広がっていく。
実家に居た頃を思い出す。毎朝、お母さんが作ってくれるご飯がとても美味しかった。
一人暮らしを始めて、自分のあまりの不甲斐なさに落ち込んだりしたこともあった。
いつの間にか徐々に料理ができるようになっていき、人並みくらいには一応、できるようになった。
こんなふうに誰かと朝食を一緒に食べるのなんて久しぶりで。胸に温かい気持ちが広がっていく。
「美味しい。なんだかこうやって誰かと一緒に朝ご飯を食べるのって、いいなって思った」
美味しいご飯を食べたので、自然と顔が綻び、笑顔になってしまう。お陰様で目も冴えた。
「そうだな。俺も今、同じことを考えてた」
こんなにも波長が合う人なんてなかなかいない。どんどん似ているところが増えていく。もっと知りたい。愁の色んな一面を。
「確認だけど、今日、バイトが終わったら、お前ん家に寄ればいいんだよな?」
私との約束を覚えててくれたんだ。今だけは少し忘れていてほしかった。今日、告白すると決めたので、まだ心の準備が…。
思い出すと緊張してしまうので、なるべく思い出さないように努めていた。
しかし、今の愁の発言で、完全に思い出してしまった。
どうしよう。覚悟を決めたものの、心の中のどこかで逃げ出してしまいたいと思っている自分がいる。