私が一番近かったのに…
自分の自業自得さに、落ち込まずにはいられなかった。
自分の行いに苦しんでいるなんて、笑うしかなかった。

「うん、そうだね。たまにならいいかもね」

今更になって、彼女のことを少し思い出して、後悔した。
もう遅い。この手を掴んだ時点で、私は地獄に堕ちる以外、もう道は残されていなかった。

「幸奈、ごめんな。この前は一緒に帰れなくて」

「仕方ないよ。彼女と泊まりだったんでしょ?楽しかった?」

彼女との話なんて聞きたくない。どうせ聞くなら、楽しくなかったって言ってほしい。
私の心はとっくに汚れていた。素直に応援することなんて無理だった。

「楽しかったよ。でも、彼女とヤリまくったせいで、腰が痛いわ…」

完全に惚気モードに突入した。こんな話聞きたくなかったのに、つい気になって聞いてしまう。

「…はぁ。早くまた会いたい」

この時、自分の中で抑えきれない気持ちが爆発した。

「ねぇ、どうして、私じゃダメなの?私が一番近くにいたのに……っ!」

自分でも、ムチャクチャなことを言っていると分かっている。
それでも、この想いは溢れて止まらなかった。
今更、迷惑な話だ。きっと愁は困っているに違いない。
困らせたかったわけじゃない。ただ、もう一度、振り向いてほしかっただけなのに…。
私はもう愁の隣にいる資格なんてない。もう友達のままではいられないから。
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