病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
「わたしもコレットお姉様みたいにパーティーに行きたかったな」

「……」

「いつか王子様が迎えに来てくれないかしら」

「…………そうね」


コレットの興味なさげな反応に唇を尖らせたリリアーヌは侍女たちと話をはじめた。
コレットには侍女はいないのに、リリアーヌには二人の侍女がついて、つきっきりで世話をしているらしい。
コレットはあの一件の罰とでもいうように侍女の世話を受ける資格すら取り上げられてしまった。
それにはショックを受けるどころか笑えてくる。


「こんなわたしでも、結婚してくださる方がいたらいいな」

「リリアーヌお嬢様ならきっと、王子様の方から結婚を申し込んでくださいますよ!」

「だってこんなに美しいんですもの!」


リリアーヌは笑顔で手を合わせながらコレットの背後にいる侍女たちと談笑する。
こうしてコレットを呼び出したところで侍女たちと話すのに何故わざわざ毎日、部屋に通わなければならないのか意味がわからない。
コレットはこのくだらない時間から早く解放されるのを、ただひたすらに待っていた。

窓の外は晴れていて気持ちよさそうな風が吹いている。
まるでコレットを嘲笑っているようだ。
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