病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
リリアーヌはそれが心底気に入らない様子だと気づいたのはヴァンを紹介したいと言って両親にありえないと殴られた時から。
リリアーヌの笑みに気づいた瞬間、夢から醒めるように彼女の本性が透けて見えてくる。
(わたくしがあなたを見ることはないわ)
コレットにできることはただ一つ。何をされても無関心でいることだけ。
コレットの世界は相変わらず灰色だった。
そんなある日のこと、ついに婚約者ができることになった。
それがディオン・フェリベールだ。
フェリベール公爵家の三男で、ライトブラウンの髪と深い青の瞳は優しい印象を受ける。
リリアーヌを気遣ってか、両親は今日までコレットに婚約者を作ることはなかった。
やっと重い腰を上げたのはコレットの年齢が十八になったからだ。
ミリアクト伯爵家を継げるとあり、今まで結婚の申し出はかなりの数がきていたらしい。
リリアーヌと一緒にいたいがために社交界にもろくに顔を出さない両親は性格や人柄、能力を見ることなく、家柄だけで決めたようだ。
(ディオン・フェリベール、ね。あまりいい噂は聞かないけれど、本当にいいのかしら……)
コレットは社交界に出る回数は激減したが、コレットの事情を知ってもそばにいて協力してくれる友人がいた。
それが侯爵令嬢アレクシアと伯爵令嬢エルザだった。
リリアーヌの笑みに気づいた瞬間、夢から醒めるように彼女の本性が透けて見えてくる。
(わたくしがあなたを見ることはないわ)
コレットにできることはただ一つ。何をされても無関心でいることだけ。
コレットの世界は相変わらず灰色だった。
そんなある日のこと、ついに婚約者ができることになった。
それがディオン・フェリベールだ。
フェリベール公爵家の三男で、ライトブラウンの髪と深い青の瞳は優しい印象を受ける。
リリアーヌを気遣ってか、両親は今日までコレットに婚約者を作ることはなかった。
やっと重い腰を上げたのはコレットの年齢が十八になったからだ。
ミリアクト伯爵家を継げるとあり、今まで結婚の申し出はかなりの数がきていたらしい。
リリアーヌと一緒にいたいがために社交界にもろくに顔を出さない両親は性格や人柄、能力を見ることなく、家柄だけで決めたようだ。
(ディオン・フェリベール、ね。あまりいい噂は聞かないけれど、本当にいいのかしら……)
コレットは社交界に出る回数は激減したが、コレットの事情を知ってもそばにいて協力してくれる友人がいた。
それが侯爵令嬢アレクシアと伯爵令嬢エルザだった。