病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
二人からの手紙はどこにも居場所のないコレットにとって唯一の心の拠り所だった。
その手紙にもよく名前が出てくるフェリベール公爵家の三男、ディオン。
町に出ては遊んで、碌でもない奴らと連んでは問題を起こしてフェリベール公爵がフォローに動く。
その繰り返しだそうだ。
悪どいやり方で他者に危害を加えている。
金遣いが荒く、前の婚約も婚約者の令嬢や家族を騙して金を使い込んで相手の家は没落してしまった。
二人の手紙にそう書いてあることを思い出してゾッとした。
フェリベール公爵も問題児を引き取ってもらい大満足だろう。
アレクシアもエルザも心配してくれていたがコレットの意見や反抗は許されない。
ディオンとの婚約を受け入れるしかないのだ。
(最悪だわ。でもどうにかしてディオンの失態の証拠を出せば、この婚約も考え直してくれるかもしれない。このままだとミリアクト伯爵家が……)
上っ面だけはいいディオンは何も知らない父の前で気に入られるように立ち回ったのだろう。
そしてディオンはコレットやミリアクト伯爵家が社交界に出ていないため情報に疎いと思い込んでいるようだ。
「はじめまして、ディオン・フェリベールです」
「コレット・ミリアクトですわ」
初めて顔を合わせるのに、両親はディオンの前でコレットの話ではなく、ずっとリリアーヌの話をしていた。
その手紙にもよく名前が出てくるフェリベール公爵家の三男、ディオン。
町に出ては遊んで、碌でもない奴らと連んでは問題を起こしてフェリベール公爵がフォローに動く。
その繰り返しだそうだ。
悪どいやり方で他者に危害を加えている。
金遣いが荒く、前の婚約も婚約者の令嬢や家族を騙して金を使い込んで相手の家は没落してしまった。
二人の手紙にそう書いてあることを思い出してゾッとした。
フェリベール公爵も問題児を引き取ってもらい大満足だろう。
アレクシアもエルザも心配してくれていたがコレットの意見や反抗は許されない。
ディオンとの婚約を受け入れるしかないのだ。
(最悪だわ。でもどうにかしてディオンの失態の証拠を出せば、この婚約も考え直してくれるかもしれない。このままだとミリアクト伯爵家が……)
上っ面だけはいいディオンは何も知らない父の前で気に入られるように立ち回ったのだろう。
そしてディオンはコレットやミリアクト伯爵家が社交界に出ていないため情報に疎いと思い込んでいるようだ。
「はじめまして、ディオン・フェリベールです」
「コレット・ミリアクトですわ」
初めて顔を合わせるのに、両親はディオンの前でコレットの話ではなく、ずっとリリアーヌの話をしていた。