病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
食事も水分も満足に与えられることなく、物置小屋に閉じ込められていた。
震えるほどに寒く暗い部屋の中でコレットは絶望していた。
どうして伯爵家のために動いた自分がこんな目に遭わなくてはならないのか。
腹立たしくて頭がおかしくなりそうだった。

事情を知るディオンの話を聞けば考え直すかと思いきや、彼は面倒に巻き込まれたくなかったのか二日に一度は来ていたミリアクト伯爵邸を訪れることはなかった。

両親にリリアーヌの失態が伝わったのはパーティーから一週間ほど経ってからだ。
コレットは父や母に殴られてボコボコになった頬の腫れが引き始めた時だった。

リリアーヌの大失態を知ってたとしても、コレットの対応が賞賛されても両親はコレットに謝ることはなかった。

「も、もっとお前が早く対応していたらこんなことにはならなかった!」
「リリアーヌをしっかり見ててちょうだいと言ったでしょう!?」

さすがの侍女もリリアーヌの恥ずかしすぎる失態を知ってコレットに同情の視線を送る。
暗い物置部屋から出されて、体を綺麗にして温かい食事が出されたがコレットは怒りから口をつける気にもなれなかった。

リリアーヌは自分の失態が両親にバレた日から「具合が悪い」「食欲がない」と言って部屋に篭っているらしい。
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