病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
コレットは間違いを認めない両親が許せなかった。

数日は干渉してくることはなかったが、コレットを無理矢理食事の席に呼び出しては焦ったように言い訳を繰り返す。
言葉にはしないがこれで許せと言われているようだと思った。

コレットは食欲がなくなり、すっかり痩せ細っていた。
豪華な食事に一口も手につけないコレットに苛立ったのか、怒りを露わにする両親。


「そ、それを食べたらそろそろ領地の仕事をしろよ!」

「またいつものようにリリアーヌの様子を見て、ちゃんと謝るのよ!あなたのせいでリリアーヌは落ち込んでしまったんだからっ」

「…………」


コレットは無言でテーブルを叩いて立ち上がる。
いつもコレットが食べているよりも豪華な食事が入った食器がガチャリと大きな音を立てた。


「な、なんだ……!」

「返事くらいしなさいよっ」


両親に言葉を返すことなく、彼らを睨みつけながら部屋へと戻った。

コレットはベッドにうつ伏せになりながら、悔しさや苦痛を噛み殺す。
あんな奴らのせいで泣いたら負けだとそう思うのに今回ばかりは涙が止まらなかった。

(もうこの家はダメだわ。こんなこともうたくさん……!)

コレットは何もかも捨てて、この家を出ていきたいと強く思った。
< 28 / 234 >

この作品をシェア

pagetop