かつて女の子だった人たちへ
「ママ、最近元気だね」
明るいパワーが出ているのだろうか。絆に言われ、雪奈は微笑んだ。
「そう見える?」
「うん、ママが元気だと僕も嬉しい。新しい習い事のおかげ?」
「ふふ、かもね。絆のおかげで習い事にたくさん行けて助かってるよ」
ミーティングや個人セッションで絆がいる時間帯に家を空けることが増えた。この点については申し訳なく思っている。理解を求めたい気持ちで、雪奈は内緒話のようにこそっと耳打ちした。
「あのね、内緒にしてほしいんだけど、ママ、不思議な力のある先生に習ってるんだ」
「へえ! 超能力ってこと?」
「ちょっと違うかなあ。でも、ママも不思議な力の素質があるみたいだから、真剣にやってみたいなって思ってるの」
「すごいねえ。だから、朝ごはんやおやつも変えたの? 夜のおでかけも修行のため?」
修行という言葉が絆から出てきて思わず笑ってしまった。漫画やアニメで見たのだろうか。
「そうよ。魂を綺麗にするためなんだ。パパにもお友達にも言わないでね」
「うん!」
そこに二階から俊夫が降りてきた。今日は休日で、ゆっくり朝寝坊を楽しんでいた夫は雪奈と絆を見て笑顔になった。
「お? ふたりそろってニコニコしてるじゃん。何かいいことがあった?」
「なんでもないよー!」
早速絆が約束を守ってごまかしてくれる。しかし、耐え切れないように雪奈を見てくすくすと笑った。こんな瞬間に幸せを感じる。愛しい息子を守るためにも、クレマチスから学べることは多くあるに違いない。
「なんだなんだ? でもママと絆が笑顔だとパパも嬉しいな」
そう言ってくれる夫を許せる日はくるだろうか。いつかまた、心から愛していると言える日がくるだろうか。
明るいパワーが出ているのだろうか。絆に言われ、雪奈は微笑んだ。
「そう見える?」
「うん、ママが元気だと僕も嬉しい。新しい習い事のおかげ?」
「ふふ、かもね。絆のおかげで習い事にたくさん行けて助かってるよ」
ミーティングや個人セッションで絆がいる時間帯に家を空けることが増えた。この点については申し訳なく思っている。理解を求めたい気持ちで、雪奈は内緒話のようにこそっと耳打ちした。
「あのね、内緒にしてほしいんだけど、ママ、不思議な力のある先生に習ってるんだ」
「へえ! 超能力ってこと?」
「ちょっと違うかなあ。でも、ママも不思議な力の素質があるみたいだから、真剣にやってみたいなって思ってるの」
「すごいねえ。だから、朝ごはんやおやつも変えたの? 夜のおでかけも修行のため?」
修行という言葉が絆から出てきて思わず笑ってしまった。漫画やアニメで見たのだろうか。
「そうよ。魂を綺麗にするためなんだ。パパにもお友達にも言わないでね」
「うん!」
そこに二階から俊夫が降りてきた。今日は休日で、ゆっくり朝寝坊を楽しんでいた夫は雪奈と絆を見て笑顔になった。
「お? ふたりそろってニコニコしてるじゃん。何かいいことがあった?」
「なんでもないよー!」
早速絆が約束を守ってごまかしてくれる。しかし、耐え切れないように雪奈を見てくすくすと笑った。こんな瞬間に幸せを感じる。愛しい息子を守るためにも、クレマチスから学べることは多くあるに違いない。
「なんだなんだ? でもママと絆が笑顔だとパパも嬉しいな」
そう言ってくれる夫を許せる日はくるだろうか。いつかまた、心から愛していると言える日がくるだろうか。