かつて女の子だった人たちへ
「ユキナさん、“大地の治癒者”になるための“伝授”を受けてみない?」
通い始めてしばらくすると、クレマチスに提案された。
「私、まだクレマチスさんのところに通い始めて間もないですよ」
「修行の時間は関係ないわ。あなたには私と対等になってもらいたいの。あなたという才能をどう伸ばすかずっと考えていたんだけれど、私のように多くの人を救う立場になって経験を積むのがあなたには一番合っていると思う」
言われるままに、といった流れだった。雪奈自身、大地のパワーというものの存在が曖昧なままだが、身体に作用しているものが大地のパワーならそれは間違いなくそこにあるのだ。
ただ、触れられないものを感じ取るには自分にイマジネーションが足りない気がした。
一方で、自分を信じてくれているクレマチスに応えたい気持ちはある。
「わかりました。ぜひ、伝授をお願いします」
シャワーを浴び、聖水と呼ばれる水で身を清め、盛り塩をしたサークルの中央の椅子に腰かけた。クレマチスが頭から順に雪奈の身体に触れていく。何か唱えているが、雪奈のわかる言葉ではない。あとあと聞いたところによると、唱えていたのはマントラだそうだ。
ふうと息をついて、クレマチスが顔をあげた。
「これであなたにも大地のパワーを借りて人を治癒する力が宿ったわ。どう? 身体が温かい感じがしない?」
「はい……言われてみれば」
屋外は冬だ。しかし、雪奈の身体はクレマチスが触れたところを中心にぽかぽかとあたたかかった。不思議な感覚だ。自分の身体が自分でありながら違うものに変化したような……。
通い始めてしばらくすると、クレマチスに提案された。
「私、まだクレマチスさんのところに通い始めて間もないですよ」
「修行の時間は関係ないわ。あなたには私と対等になってもらいたいの。あなたという才能をどう伸ばすかずっと考えていたんだけれど、私のように多くの人を救う立場になって経験を積むのがあなたには一番合っていると思う」
言われるままに、といった流れだった。雪奈自身、大地のパワーというものの存在が曖昧なままだが、身体に作用しているものが大地のパワーならそれは間違いなくそこにあるのだ。
ただ、触れられないものを感じ取るには自分にイマジネーションが足りない気がした。
一方で、自分を信じてくれているクレマチスに応えたい気持ちはある。
「わかりました。ぜひ、伝授をお願いします」
シャワーを浴び、聖水と呼ばれる水で身を清め、盛り塩をしたサークルの中央の椅子に腰かけた。クレマチスが頭から順に雪奈の身体に触れていく。何か唱えているが、雪奈のわかる言葉ではない。あとあと聞いたところによると、唱えていたのはマントラだそうだ。
ふうと息をついて、クレマチスが顔をあげた。
「これであなたにも大地のパワーを借りて人を治癒する力が宿ったわ。どう? 身体が温かい感じがしない?」
「はい……言われてみれば」
屋外は冬だ。しかし、雪奈の身体はクレマチスが触れたところを中心にぽかぽかとあたたかかった。不思議な感覚だ。自分の身体が自分でありながら違うものに変化したような……。