かつて女の子だった人たちへ
雪奈は愕然と立ち尽くした。スマホを置き、寝室に行く。仕事にもっていかなかったノートPCにはやはりなんの痕跡も残っていない。
俊夫のプライベート用の鞄や、ジャケット、コートのポケットなどを探る。何も出てこない。一度痛い目を見ているのだ。証拠をこんなところに放置するわけがない。
今夜聞いてみようか。『お義母さんからこんなことを言われた』と『スマホを見せて』と。
義母から明細を送ってもらおうか。
ハッと思い出した。一昨日、俊夫が生ゴミボックスにポケットのゴミを捨てていた。燃えるゴミ回収は明日の朝。何かあるかもしれない。
雪奈はゴム手袋をし、ゴミのボックスを開けた。
不快感よりも急く想いでゴミを漁り、仕分けしていく。
それはティッシュのゴミにまぎれてあった。ちぎった痕跡があったが、破片を合わせるとレシートになった。
「……ホテルの領収書だ」
どこからどう見てもラブホテルの領収書が出てきた。近くに車を停めたのだろう。パーキングの領収書も一緒だ。日にちは仕事で遅くなった先週の木曜日。
「何やってんの、俊夫……。またなの?」
声が震えた。補修した領収書を保存袋に入れ、ゴム手袋をはずして一心不乱に手を洗った。他にどうしたらいいのかわからず、ひたすら手を洗い続ける。
涙がにじんできた。悔しくて悲しくてどうにかなりそうだった。
浮気を許せなくて苦しんでいたのも雪奈。再構築しなければと悩んでいたのも雪奈。自分を変えようと行動に移したのも雪奈。
俊夫は平気な顔で、また雪奈を裏切っていたのだ。
俊夫のプライベート用の鞄や、ジャケット、コートのポケットなどを探る。何も出てこない。一度痛い目を見ているのだ。証拠をこんなところに放置するわけがない。
今夜聞いてみようか。『お義母さんからこんなことを言われた』と『スマホを見せて』と。
義母から明細を送ってもらおうか。
ハッと思い出した。一昨日、俊夫が生ゴミボックスにポケットのゴミを捨てていた。燃えるゴミ回収は明日の朝。何かあるかもしれない。
雪奈はゴム手袋をし、ゴミのボックスを開けた。
不快感よりも急く想いでゴミを漁り、仕分けしていく。
それはティッシュのゴミにまぎれてあった。ちぎった痕跡があったが、破片を合わせるとレシートになった。
「……ホテルの領収書だ」
どこからどう見てもラブホテルの領収書が出てきた。近くに車を停めたのだろう。パーキングの領収書も一緒だ。日にちは仕事で遅くなった先週の木曜日。
「何やってんの、俊夫……。またなの?」
声が震えた。補修した領収書を保存袋に入れ、ゴム手袋をはずして一心不乱に手を洗った。他にどうしたらいいのかわからず、ひたすら手を洗い続ける。
涙がにじんできた。悔しくて悲しくてどうにかなりそうだった。
浮気を許せなくて苦しんでいたのも雪奈。再構築しなければと悩んでいたのも雪奈。自分を変えようと行動に移したのも雪奈。
俊夫は平気な顔で、また雪奈を裏切っていたのだ。