かつて女の子だった人たちへ
「ユキナさん、いいわよ」
クレマチスに言われ、雪奈は客の背にかざした手を外した。自分のてのひらがじんわりと温かい。
「新村(しんむら)さん、どう?」
声をかけられた客が目を開け、うっとりとした様子で答える。
「大地のパワー、しっかりと感じたわ。ユキナさんはもう立派な大地の治癒者ね」
「でしょう。ユキナさん、新村さんのお墨付きをもらったわよ」
「ありがとうございます!」
ここは東京郊外のクレマチスの自宅マンション兼治療院だ。
雪奈は最近、絆が学校に行っている平日日中にここを手伝っている。経験を増やすためだ。
「ようやくですが、あたたかなかたまりが身体をめぐって手に集まる感覚がわかるようになってきました。上手に治癒に結び付けられているか不安だったんですけど……」
「ビンビン感じたわ! ユキナさんのおかげで腰が軽いし、呼吸がしやすい!」
「よかったわね。私の古くからのお客さんの新村さんが認めたなら、もう一人前。次の浄化ミーティングでは最初の瞑想をユキナさんに任せようかな」
クレマチスに言われ、雪奈は首を左右に振る。
「私なんかじゃおこがましいですよ」
「みんな、認めてくれるから大丈夫。ユキナさんには私のパートナーでいてほしいんだもの」
「クレマチス先生は大地のパワーの扱いは上手だけど、受け入れる力は弱いって言ってたものね。ユキナさんがそこを補ってくれるんじゃない」
新村に言われ、クレマチスが苦笑いで頭を掻いた。
「ふふ、そうなの。どうも、繊細さに欠けるのね、私って。与えるばかりで。ユキナさんは、大地のパワーを受け入れて身体を循環させるのが得意だと、最初から感じていた。だからこそ、試練が多く降りかかるタイプなんだけど」
「クレマチス先生とユキナさんがタッグを組んだら、鬼に金棒ね」
三人で笑うと心が晴れやかな気持ちになる。
認められ、求められることの喜びを、雪奈は全身で感じていた。
クレマチスに言われ、雪奈は客の背にかざした手を外した。自分のてのひらがじんわりと温かい。
「新村(しんむら)さん、どう?」
声をかけられた客が目を開け、うっとりとした様子で答える。
「大地のパワー、しっかりと感じたわ。ユキナさんはもう立派な大地の治癒者ね」
「でしょう。ユキナさん、新村さんのお墨付きをもらったわよ」
「ありがとうございます!」
ここは東京郊外のクレマチスの自宅マンション兼治療院だ。
雪奈は最近、絆が学校に行っている平日日中にここを手伝っている。経験を増やすためだ。
「ようやくですが、あたたかなかたまりが身体をめぐって手に集まる感覚がわかるようになってきました。上手に治癒に結び付けられているか不安だったんですけど……」
「ビンビン感じたわ! ユキナさんのおかげで腰が軽いし、呼吸がしやすい!」
「よかったわね。私の古くからのお客さんの新村さんが認めたなら、もう一人前。次の浄化ミーティングでは最初の瞑想をユキナさんに任せようかな」
クレマチスに言われ、雪奈は首を左右に振る。
「私なんかじゃおこがましいですよ」
「みんな、認めてくれるから大丈夫。ユキナさんには私のパートナーでいてほしいんだもの」
「クレマチス先生は大地のパワーの扱いは上手だけど、受け入れる力は弱いって言ってたものね。ユキナさんがそこを補ってくれるんじゃない」
新村に言われ、クレマチスが苦笑いで頭を掻いた。
「ふふ、そうなの。どうも、繊細さに欠けるのね、私って。与えるばかりで。ユキナさんは、大地のパワーを受け入れて身体を循環させるのが得意だと、最初から感じていた。だからこそ、試練が多く降りかかるタイプなんだけど」
「クレマチス先生とユキナさんがタッグを組んだら、鬼に金棒ね」
三人で笑うと心が晴れやかな気持ちになる。
認められ、求められることの喜びを、雪奈は全身で感じていた。