かつて女の子だった人たちへ
一月も終わり頃、雪奈はママ友たちとランチをしていた。会話は相変わらず、学校のことや塾の情報、進学させたい学校の話などだが、雪奈の配信も話題に出る。仲良しグループのメンバーは相変わらず配信を見て、雪奈に感想を伝えてくれるのだ。
「絆くんママって、声が癒し系よね。私、自分の声とか駄目だわ。撮ったビデオも見返せないもの」
「わかる~。なんか変だよね。そこをいくと、絆くんママの声は超綺麗」
「内容も難しいことを丁寧に教えてくれてるよね。馴染みのない世界だったけど、興味湧いてきたぁ」
そんな言葉の数々に、自分が治癒者としての使命を微力ながら遂行しているのだと満足できた。
「よければ今度、私の先生の動画を見てみて。配信にリンクつけてるから」
雪奈は笑顔でそう言った。スマホが振動し始める。見れば、クレマチスからの着信だ。
「ごめんなさい。ちょっと電話してくる」
雪奈は離席し、レストランの外に出て受話をタップした。
「はい、どうしました?」
『ユキナさん? 先日お願いした浄化ミーティングの会場の件なんだけど』
「はい、ホテルオーニシで押さえましたよ」
『申し訳ないんだけど、その方角から悪いパワーを感じるの。近くにある塚がざわめいている感覚がする』
ホテルオーニシの会場を確保したのは雪奈だ。他にもいくつか会場になりそうなホテルをまわって、スケジュールも調整して決めたのである。
『私やユキナさんなら、自衛の力が備わってるからいいんだけど、サロンのメンバーには敏感に察知して体調を崩すような方もいるわ。安全策で今回は場所を変えたいの』
「絆くんママって、声が癒し系よね。私、自分の声とか駄目だわ。撮ったビデオも見返せないもの」
「わかる~。なんか変だよね。そこをいくと、絆くんママの声は超綺麗」
「内容も難しいことを丁寧に教えてくれてるよね。馴染みのない世界だったけど、興味湧いてきたぁ」
そんな言葉の数々に、自分が治癒者としての使命を微力ながら遂行しているのだと満足できた。
「よければ今度、私の先生の動画を見てみて。配信にリンクつけてるから」
雪奈は笑顔でそう言った。スマホが振動し始める。見れば、クレマチスからの着信だ。
「ごめんなさい。ちょっと電話してくる」
雪奈は離席し、レストランの外に出て受話をタップした。
「はい、どうしました?」
『ユキナさん? 先日お願いした浄化ミーティングの会場の件なんだけど』
「はい、ホテルオーニシで押さえましたよ」
『申し訳ないんだけど、その方角から悪いパワーを感じるの。近くにある塚がざわめいている感覚がする』
ホテルオーニシの会場を確保したのは雪奈だ。他にもいくつか会場になりそうなホテルをまわって、スケジュールも調整して決めたのである。
『私やユキナさんなら、自衛の力が備わってるからいいんだけど、サロンのメンバーには敏感に察知して体調を崩すような方もいるわ。安全策で今回は場所を変えたいの』