かつて女の子だった人たちへ
クレマチスに提案された集いのサロン経営は保留のままだ。
彼女は雪奈をカモにしようとは思っていないだろう。純粋に雪奈と新しい事業がしたいのだと感じられる。しかし、雪奈の資産をアテにしているのも間違いない。
悪い人ではない。信頼している。だからこそ、しっかり考える時間が必要だ。
瞑想や食事や生活習慣など、心身のために実践していた様々なことは何も手につかない。今は生きることで精一杯だ。
その日は日曜日だった。
俊夫も絆も家にいる。三食作って出さなければと雪奈は朝から家事と食事作りに追われていた。俊夫が戻ってきてからずっと、レトルトやチルド品には頼らず外食もしていない。塩分と脂質、糖質に気を付けて食事を作る。品数や調理法を考えていると、オーガニックな食材などとは言っていられない。
「雪奈、今日の昼はピザにしようよ」
昼近くに起きだしてきた俊夫がふいに言った。雪奈はすでに作り始めているポトフを見つめ、むっつりと黙った。
「今作ってるのは夕飯にすればいいじゃないか。俺、退院してからずっと真面目に食事療法やってるし、雪奈もたまにはラクしなきゃ。絆も喜ぶよ」
絆は部屋で勉強をしているようで、リビングに姿を現さない。しかし、宅配ピザを頼むと言えばきっと喜ぶに違いない。
雪奈が工夫を凝らしたオーガニックな食事は苦手でも、子どもがジャンクフードを好きなのは普通だ。
彼女は雪奈をカモにしようとは思っていないだろう。純粋に雪奈と新しい事業がしたいのだと感じられる。しかし、雪奈の資産をアテにしているのも間違いない。
悪い人ではない。信頼している。だからこそ、しっかり考える時間が必要だ。
瞑想や食事や生活習慣など、心身のために実践していた様々なことは何も手につかない。今は生きることで精一杯だ。
その日は日曜日だった。
俊夫も絆も家にいる。三食作って出さなければと雪奈は朝から家事と食事作りに追われていた。俊夫が戻ってきてからずっと、レトルトやチルド品には頼らず外食もしていない。塩分と脂質、糖質に気を付けて食事を作る。品数や調理法を考えていると、オーガニックな食材などとは言っていられない。
「雪奈、今日の昼はピザにしようよ」
昼近くに起きだしてきた俊夫がふいに言った。雪奈はすでに作り始めているポトフを見つめ、むっつりと黙った。
「今作ってるのは夕飯にすればいいじゃないか。俺、退院してからずっと真面目に食事療法やってるし、雪奈もたまにはラクしなきゃ。絆も喜ぶよ」
絆は部屋で勉強をしているようで、リビングに姿を現さない。しかし、宅配ピザを頼むと言えばきっと喜ぶに違いない。
雪奈が工夫を凝らしたオーガニックな食事は苦手でも、子どもがジャンクフードを好きなのは普通だ。