かつて女の子だった人たちへ
大地のパワーはもう感じない。いや、最初から感じてもいなかったのだ。
魂のステージも浄化もどうでもいい。
物事に必然はないし、定められた運命などない。
(自分の人生の責任を、この手で感じ取って生きていきたい)
超自然的なものや精神世界の作用で、物事が決まるならそれは楽だ。
しかし、その世界にすべてを預けるのは、あまりに無責任ではなかろうか。
失敗してもいい。自分の選択ならいい。
見える景色を楽しんで、驚いて、不安がって先に進みたい。
自分の人生を歩くというのはきっとそういうこと。
「ママー、お仕事決まったらさ、大きなケーキを買ってお祝いしようよ」
「うん、いちごと生クリームたっぷりのやつがいいね」
「チョコレートのでもいいよ! チョコプレートはママにあげるから!」
子どもたちの声が響く通学路を、雪奈は最愛の息子と並んで歩いた。
前を向いてぐんぐんと。
まぶしいくらいの朝だった。
〈了〉
『かつて女の子だった人たちへ』最後までお読みいただきありがとうございます。
コミック、原作小説ともに楽しんでくださった読者様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
2025.4.4 砂川雨路
魂のステージも浄化もどうでもいい。
物事に必然はないし、定められた運命などない。
(自分の人生の責任を、この手で感じ取って生きていきたい)
超自然的なものや精神世界の作用で、物事が決まるならそれは楽だ。
しかし、その世界にすべてを預けるのは、あまりに無責任ではなかろうか。
失敗してもいい。自分の選択ならいい。
見える景色を楽しんで、驚いて、不安がって先に進みたい。
自分の人生を歩くというのはきっとそういうこと。
「ママー、お仕事決まったらさ、大きなケーキを買ってお祝いしようよ」
「うん、いちごと生クリームたっぷりのやつがいいね」
「チョコレートのでもいいよ! チョコプレートはママにあげるから!」
子どもたちの声が響く通学路を、雪奈は最愛の息子と並んで歩いた。
前を向いてぐんぐんと。
まぶしいくらいの朝だった。
〈了〉
『かつて女の子だった人たちへ』最後までお読みいただきありがとうございます。
コミック、原作小説ともに楽しんでくださった読者様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
2025.4.4 砂川雨路


