ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
休日
出入り禁止になるかもしれないと言われていた山田さんはマキさんから怒られたようで、すぐに態度を改めた。
マキさんがいないときでも一応は他の嬢たちと仲良くしている姿を、店内で何度も見かけていた。

あんなに怖そうな人でも好きになった嬢のひとことでコロッと態度が変わるのだと、日奈子は驚いたくらいだ。
そんなことがあった更に数日後。

世間は仕事初めで眠そうな顔をした会社員たちが行き交い始めていた。
ノアールのクリスマスイベントも無事に終了したけれど、次に待っていたのは嬢たちへの休暇だった。

「予定通り明日から3日間はノアールを休みにする」
閉店後の店内で光から言われて嬢たちがワッと沸き立つ。

少し遅い正月休みで、実家に帰ったり彼氏の言えに入り浸ったりする予定の子もいるみたいだ。
< 191 / 264 >

この作品をシェア

pagetop