ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
「あ~あ、今日でも帰っちゃうのかぁ」
空になったプリンのお皿を名残惜しそうに見つめて日奈子は呟く。

「もっと遊びたかったか?」
「そりゃねぇ。もっと色々食べたいし、行って見たい場所もあるし」

「それならまた今度来ればいい」
「うん」

何気なく頷いてから、「え?」と、顔を上げる。
それってまたふたりでということだろうか。

それとも勝手にひとりで旅行しに来いということだろうか。
聞けないまま、光は伝票を持ってさっさとレジへ向かってしまったのだった。
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