財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す
「あ、いたいた。武田課長さま」
スポーツ刈りの日焼けした顔をこちらに見せた。彼は真紀の交際相手。つまり親友の彼氏なので私も親しい間柄だ。
「……珍しいな。どうしたんだこんな所に来て?」
「それはもちろん武田課長さまにお願いがあって来たのよ」
「何だそりゃ?」
「総会の前のお手伝いをお願いしたいなー、なんて……」
「おいおい、それなら真紀に断ったぞ」
「さっき、うちの専務理事を訪ねてきた総務の金井課長に武田君を設営準備に誘うよう言われたの」
金井課長も実は同期。
「お前ら、結託してなんなんだよ」