【コミカライズ原作】Re:活 前略旦那様 私今から不倫します
「これ、どうしたの」
「うん。この前大きな仕事取ったから、お祝いに会社の子にもらった」
「女性?」
「いや、部下数名から合同で」
嘘だ。根拠はないけれど、そう確信する。
「そう」
「あと今週の土日、出張になったんだ。ごめん。これで仕事もひと段落するから、次の連休は旅行に行こう」
嬉しくもないのに顔に笑みを張り付ける。こんなふうになったのはいつからだろう。
その夜、沙羅の体に手を伸ばしてきた誠を「疲れているから」と拒絶し、体を離した。なんだか言い訳めいた行動に思えたからだ。
誠が寝た後、こっそり鞄の中を見ると、一番奥のポケットからメッセージカードを見つけた。
[土曜日、楽しみにしています。ネクタイしてくれると嬉しい]
女性の文字だった。灰色と黒では大分違う。疑いが疑いであるうちは、考え方次第でなかったことにもできる。だが、知ってしまったらもう戻れない。