強面騎士団長に離婚を申し出たら、私を離したくないってソレ本当ですか!? ~転生聖女は推しをヒロインルートに戻したい~
レックスさんが慌てて制止しようとするが、殿下はその手をひらりと躱し、腰の剣を抜きながら飛び出していく。
『フランソワ! 戻れ!!』
前衛にいたラインフェルド様が気づき、叫びながら殿下のもとに走る。しかし、ラインフェルド様のいた場所から殿下のところまでは百メートルほどの距離がある。
ラインフェルド様が数秒分の距離を詰めるより前に、不幸にも事態が動いた。
『ハハハッ、たかだか魔獣一体にやられる私ではないぞ! これこそ最高の狩猟だ! 私が一撃で倒し……ぅわぁああああっ!!』
フランソワ殿下の勇ましい声が、途中から恐怖の雄たけびに変わる。
突如、魔獣の纏う瘴気がブワッと何十倍にも膨れ上がったのだ。魔獣は周囲に瘴気をまき散らしながら電光石火の速さで殿下に迫る。
殿下が身につけていた金細工の宝飾品が原因だろうとすぐに分かった。魔獣が金に反応して凶暴化するのは、よく知られている情報だった。
『フランソワ! 戻れ!!』
前衛にいたラインフェルド様が気づき、叫びながら殿下のもとに走る。しかし、ラインフェルド様のいた場所から殿下のところまでは百メートルほどの距離がある。
ラインフェルド様が数秒分の距離を詰めるより前に、不幸にも事態が動いた。
『ハハハッ、たかだか魔獣一体にやられる私ではないぞ! これこそ最高の狩猟だ! 私が一撃で倒し……ぅわぁああああっ!!』
フランソワ殿下の勇ましい声が、途中から恐怖の雄たけびに変わる。
突如、魔獣の纏う瘴気がブワッと何十倍にも膨れ上がったのだ。魔獣は周囲に瘴気をまき散らしながら電光石火の速さで殿下に迫る。
殿下が身につけていた金細工の宝飾品が原因だろうとすぐに分かった。魔獣が金に反応して凶暴化するのは、よく知られている情報だった。