可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「そんなに追い詰められていたんだね。ルシア。わかったよ。ヒベルヌスに君を連れては行かない。だが、身寄りのない状態でシグラ王国で暮らすとなると、今までと同じ暮らしはできない。侍女もメイドもいない。大丈夫かい?」
ファクト子爵が心配そうに尋ねる。
ルシアは笑った。
「大丈夫です! 今までだって、侍女もいなかったし、メイドも私の世話はしなかったので、自分のことは自分でできます!」
父を安心させようと、『ひとりでも大丈夫アピール』をするルシア。
しかし、それがかえって父の怒りを増幅させた。
「私がいた頃は侍女もいたはず……それに、メイドが子爵家の娘の世話をしない?」
ファクト子爵の背中に黒いオーラが立ちある。
ルシアは慌てた。まさか、自分の日常がこんなに父を怒らすとは思っていなかったのだ。