可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 プラオット村は小さいけれど明るく朗らかな村だった。村人たちはみんな笑顔で、野良猫もふっくらと太っている。

 元鉄鉱山の村だけあって、ジュール侯爵領と同じように手足を失った人たちもいるが、物乞いなどをする様子はない。

「素敵な村ね。手足を失った人たちも溌剌としている。ジューレ侯爵領では物乞いになっていたのに……。どうしてなのかしら?」

「働けなくなった人たちには補償が出るんだよ。それに、できる仕事を探して斡旋もしてるんだ」

「だからみんな安心して暮らせるのね」

 ルシアは感心する。

「素敵な領主様がいる村はこうも違うのね……」

 思わず呟く。

 カイルも眉を顰めた。
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