可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
(でも、僕が本当にすべきことはもしかしたら違うのかもしれない――)
ルシアの話を聞いて思う。
(僕にとっては重荷でしかない身分だけど、この身分でしかできないこともあるんだ)
カイルは気付かされた。
「ねぇねぇ! あのお店はなに?」
ルシアがカイルの手を引っ張り指をさす。
「あ、あそこは洋品店だよ」
「わぁ! 寄ってみてもいい? 新しい服を買いたいの」
ルシアが今きている服は、継母から押しつけられたお下がりだ。どうせ仕事で汚すのだからと、新しい服はここ二年買ってもらっていない。