可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「もう、ルシアにはかなわないなぁ」

 カイルは肩をすくめる。

 そんなふたりの軽妙なやりとりを、店主が見ていて微笑む。

「息がぴったりで、まるで新婚さんみたいだね」

 ふたりはバッと顔を赤らめる。

 店主はそれも面白かったらしく声をあげて笑った。

「さてさて、名前を入れることができるけどどうします?」

「では、私の分には『ルシア』、もうひとつには『カイル』と入れてください」

 店主に問われ、ルシアは元気いっぱいに答えた。

「エプロンは決まったから……あとは、作業用のブーツが欲しいな」
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