可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 すると、店の主人は困ったように肩をすくめた。

「やっぱりそう思いますよね。知り合いの靴職人が自分史上最高傑作だって言うから置いてやってるんですけど、実用的じゃないし、高いから売れなくてね。ただのお飾りになってしまってるんですよ」

 ルシアはその言葉を聞いて、胸が少し痛んだ。

 自分も物を作るのだ。この靴職人がどれだけ心血注いでこの靴を作ったのか想像ができる。

(せっかく靴として生まれたのに、履いてもらえないなんて可哀想。でも、私には似合わないもの。違う人に連れて帰ってもらったほうが幸せよね)

 ルシアは心の中で思う。

 するとカイルが靴を手に取った。

「きっとルシアに似合うよ。履いてごらんよ」

 カイルの一言で、ルシアはハッとした。

 まるで心の中を読まれたようだ。
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