可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
■ ■ ■

 ルシアは工房室で、魔導具を作っていた。

 レモラにあげた魔導具腕時計の改良版だ。

 レモラのだらしない生活を補佐するためにルシアがプレゼントしたものなのだが、その存在はレモラしか知らない。

 レモラ曰く、「この存在が知られたらほかの者が有能になるから口外するな」とのことだった。

 そのせいで、特許も出願されていない。

 たしかに、この時計のおかげでレモラがなんとかなっているのは事実で、婚約者の不出来が明らかになることは、ルシアにとって恥ずかしいことだった。

 だから、ルシアは今までこの時計の存在を秘密にしてきたのだ。
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