可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 スケルトンの文字盤からは、中の歯車が動く様子が見える。秒針はカイルの瞳と同じ青にした。

 魔晶石を混ぜて作ったガラスカバーには、魔力で文字が浮かぶ上がる仕様だ。

「カイル、喜んでくれるかな?」

「きっと喜ぶに決まってる!」

 ニィは当然だと言わんばかりだ。

 魔導具オタクのカイルは新しい魔導具が大好きだ。 

 シグラ王国で暮らせるようにしてくれた彼に、感謝の気持ちを贈りたいとルシアは考えていたのだ。

「……でも、腕時計はさすがに重い? そういえば、レモラ様は迷惑そうな顔をしていたわ」

 ルシアは思い出した。
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