可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
レモラの生活改善のために作った腕時計だが、贈ったときは嫌そうな顔をされたのだ。「俺の生活を管理するのか?」と怒られた。
ただ、寝坊と遅刻、忘れ物が多くて困っている彼を助けたかっただけだったのに、そう告げれば「母親になったつもりか」と軽蔑の目を向けられたのだ。
最終的に、魔導具の便利さに気がついたレモラは腕時計に頼り切りになっていたが、ルシアに礼を言ったことはなかった。
ルシアは暗い気持ちになる。
レモラに未練はないが、傷付けられた過去はなかなか消せないのだ。
「あれは、あいつがおかしいだけだよ!!」
ニィが憤慨する。
「でも、もっと無難なものにすれば良かったわね。……やっぱりもっと無難なものにしよう!!」
<いまさら、なにを言ってるんだか>
ルシアが決心すると、ウルカヌスが水を差す。