可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「おはよう! ルシア」

「っあ、ぅ、おはよう、カイル」

 動揺するルシアを見て、カイルが小首をかしげた。

「どうしたの?」

<ほら、今がチャンスだ、渡せ!>

 ウルカヌスがせっつくが、ルシアはモゴモゴしている。

 ニコニコとして、ルシアの言葉を待つカイルの瞳が優しくて、あまりにも眩しかった。

(いや、無理よ。手作りの腕時計とかどう考えても重すぎるわ!!)

 ルシアはそう思い、腕時計を背中に隠した。

 するとそれをニィがパッと取り上げた。

「あ! ニィ!!」

 ニィは腕時計を持って、タタターと駆けだした。
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