可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 そして、カイルにその腕時計を突き出した。

「はい! カイル。ルシアの最新作だよ!!」

 ドヤ顔でニィが言うと、カイルは腕時計を受け取って瞳を輝かせた。

「……ルシアの……新作!!」

 そして、傾けてみたり、裏返してみたり、マジマジと観察する。

「あのね、こっちのボタンを押すとね……」

 ニィが得意げに機能を説明する。

 そのたびに、「ああ」だとか「ほう」だとか、感嘆の声がカイルから漏れる。

 ルシアは恥ずかしくてしかたがない。

 身をよじるような気持ちで、カイルを窺い見た。
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