可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「すごい……美しくて、それでいて軽くて……。こんな魔導具見たことがない……!!」

 そう言ってルシアを見たカイルの瞳は、まるで星のように輝いていた。

「うっ! 眩しいっ!!」

 ルシアは思わずよろめく。

「これがルシアの新作!? シグラ王国で特許申請するの? いつから発売? 金額は? これだけ凝った魔導具、大量生産はできないよね? そうすると国家予算クラス!? 僕、買えるかな? こういうのは定期的にオーバーホールも必要だよね? 技術者を集めなきゃダメじゃない? ねぇ、ルシア」

 弾丸のようにカイルが詰め寄り、ルシアは圧倒された。

「っ! カイル、落ち着いて……!」

「落ち着いてなんていられないよ、え、こっちのタイプライターでスケジュールを入力するの? 自分用の辞書機能? メモ帳? 機能だけじゃなく、デザインも秀逸だ。これはすごい!! 欲しい!! 絶対欲しい!! いくらでも出すよ、ねぇ、ルシア! まずは僕に売ってちょうだい! 足りない分はどうにか……誰かに借りて……おばあ様なら、少しは……」

「ねぇ、だから、カイル、落ち着いて?」

 どうどうとルシアがカイルを宥める。
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