可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 煌めく涙が、真珠のように頬を転がっていく。しかし、その顔は笑っていた。

 カイルはその美しさに切なく震える。

 あまりにも尊くて、儚げだった。

 赤くなった目尻をハンカチで押さえる。

 柔らかなシルクが、ルシアの涙を吸い上げた。

 バンクが、鳴きながらルシアの肩によじ登ってくる。

 そして、ルシアの涙をペロリとなめた。そしてモフモフの尻尾でルシアの頭をポフポフとはたく。
< 176 / 458 >

この作品をシェア

pagetop