可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

<久々に感じが悪いヤツだ>

 ウルカヌスがルシアにだけ聞こえるように言う。

 バンクは警戒態勢でルシアの肩に乗っている。

 ニィは小さなモップを持ち、物陰に隠れ様子を窺っている。

 ルシアはあまり気にしていない。

 ヒベルヌス王国にいたときも、下町では怪しげな男の相手をしたことがあるからだ。

 誰かの魔導具を壊したなど、後ろ暗いことがあって修理を頼みにくる人は、閉店間際の人気少ない時間に不自然な態度でやってくる。

 そして、そういった客は普通の魔導具工房では直せないような珍しい魔導具を持ってくることが多いのだ。
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