可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
(怪しいけれど姿勢の良さから身分が低くないことがわかるわ。ふたりは体格も良いし、阿吽(あうん)の呼吸ね。どこかの貴族の護衛とか? 眼鏡をかけた青年はなにかの技士かしら? 爪が削れてる)
ルシアは内心ワクワクとした。
(シグラ王国の面白い魔導具が見られるかもしれないわ!)
魔導具に対しては、後先考えられなくなってしまうルシアである。
「お客様、そろそろ閉店なのですが」
ルシアは好奇心を隠しながら、声をかけた。
すると、リーダ格の男が意を決したように顔を上げた。顎にヒゲが生えている。