可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
男たちの緊張感とは正反対のルシアの態度に、男たちは微妙な顔をしてコソコソと相談し合う。
「この娘、状況がわかってるのか?」
「いわゆる阿呆なのでは? 任せて大丈夫か?」
「いや、こんな小娘が噂の天才魔導具師なわけないだろう?」
失礼な物言いに、ウルカヌスはニヤニヤと状況を楽しんでいる。
「お嬢ちゃん、ここの魔導具工房の主人はどこだい? 主人を出してくれ」
顎髭の生えた男が尋ねた。
「私が、魔導具工房の主人ルシアです」
「冗談はやめてくれ」
「冗談じゃないですよ? 信じられないのであれば他所の工房へ行ってください」
ルシアはニコリと笑う。しかし、その笑顔の瞳は笑っていない。