可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
男は思わずゴクリと唾を呑んだ。
「……」
「おい、無礼だぞ!」
別の男がルシアに声を荒らげる。
「よせ」
顎髭の生えた男が、窘めた。
「すまない。これを見てほしいのだ」
四角い箱から取り出されたのは、上質な布に包まれた銀製の箱だった。
それだけで持ち主がただ者ではないとわかる。
豪奢な装飾が施された側面に、蓋には大きな宝石がはめ込まれている。
ルシアは目を見張った。そして、思わず頬が綻ぶ。