可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
すると、蓋の宝石が輝いた。ルシアは、箱の模様を次々と動かしていく。
瞬く間に、カチリと音がしてカラクリ箱が開いた。
ひとつ引出しが開くたびに、コインが出てくる。
最後の引出しには、黄金が詰まっていた。
平民であれば、喉から手が出るほどほしいものだ。
「これでしまいか?」
「はい」
男が聞き、ルシアは微笑み頷いた。
「……なんだ、噂ほどでもなかったな」
眼鏡の男が馬鹿にしたように小さく笑う。
しかし、ルシアは恥じ入る様子がない。