可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
しかし、ルシアは気が引けた。
「でも、松脂臭いでしょ?」
ルシアが言うと、カイルはワタワタとして自分の腕に鼻を近づけ、クンクンと嗅いだ。
「え? 僕、松脂臭い? さっきまで魔晶石を磨いてたから……」
「違う! 違う! 私のことよ!!」
ルシアは慌てて否定すると、カイルはホッと息をつき微笑んだ。
「気にならないよ? それに、僕、松脂の香り、好きなんだ」
その言葉に、ルシアは思わず頬が綻んだ。
「私も好きよ」
ルシアが答えると、カイルはババッと頬を赤らめた。