可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「やっぱり、ミゼルは可愛いな。君がいると安らぐよ。君たちを侯爵家に呼び寄せて良かった」
そう言って、レモラはミゼルの頭を撫でた。するとミゼルの髪がギシリときしみ、レモラはギョッとした。ミゼルの髪はツルツルでフワフワだったはずだ。それが今では見る影もない。ルシアから奪った美容器具が壊れて使えない影響が、ミゼルにもでているのだ。
そう思ってよくみてみると肌も荒れていて、レモラはガッカリとする。
(ミゼルはこんなにブスだったかな? 婚約したのは早まったかもしれないな)
そう思いつつ、平静を保つ。
ルシアがいなくなってから、ミゼルとローサはジューレ侯爵家で暮らしていた。
ミゼルの婚約者教育が目的だが、ローサがひとり子爵家に残されるのは心細いと訴えて、ふたりで侯爵家へやってきたのだ。