可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ミゼルも、レモラ様と一緒に暮らすことができて嬉しいです! 今日はいっぱい勉強したんです。……それで、いっぱい怒られました……。ルシアお継姉様ならもっと早く覚えたって……」
ルシアが魔導具師の仕事と学業のあいまに受けていた婚約者教育を、今はミゼルが受けている。しかし、ことあるたびにルシアと比較され傷ついていた。
ミゼルが涙ぐみシュンとしてみせると、レモラはヨシヨシと頭を撫でる。
レモラはミゼルの気持ちがよくわかる。彼もまた、ルシアと比較されバカにされてきたからだ。
「なんて酷いことを言うんだ! あの女は勉強はできたかもしれないが、女としての魅力は皆無だ。君は君のペースで大丈夫だからな。俺からも一言言っておく」
「さすがレモラ様ですぅ。頼りになります! 大好きです!」
ミゼルはエヘヘと笑う。
「愛するレモラ様のためなら、ミゼル、なんでも頑張れます!!」
「俺は、そんなミゼルが愛おしいよ」
ふたりは夢の世界で酔っているかのようだ。